【塔の上のラプンツェル】「オレがどうやって死ぬかの物語」という言葉の意味とは?

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最初に観たのが『塔の上のラプンツェル』。

テレビで1回観たきりだったので、どんな話だったかなと見始めたところ、「おや?」と思いました。

This is the story how I died.(これはオレがどうやって死んだかの物語だ)

1番はじめに出てくるセリフなんですが、かなり奇妙ですよね。

なにしろ語り手であるフリン・ライダーは死んでいないのですから。

という訳でこの記事では「オレがどうやって死ぬかの物語」という言葉について考察していきたいと思います。

”フリン・ライダー”の死

『これはオレがどうやって死んだかの物語だ』

このセリフ、結末を知っている人にとってはとても不思議です。

なぜならラストシーンにいたるまで、彼は別に死んでいないからです(死にかけましたけど)。

しかし実は、物語の最後には”フリン・ライダー”はいないのです。

ナレーションをしているのは”ユージーン”という青年で、最後の方でも「盗みを辞めた」と明言しています。

つまり、『塔の上のラプンツェル』は「”フリン・ライダーという泥棒”が死んで、”普通の青年・ユージーン”へ生まれ直す物語」であると解釈できるんです。

なぜラプンツェルの髪が切られた後も奇跡は起きたのか

「魔法の髪は切られたのにフリン(ユージーン)の傷が回復するなんて、ご都合主義すぎやしないか?」

最初に観たとき、わたしはそんな風に思いました。

しかし「『ラプンツェル』はフリン・ライダーの死を描いた物語である」ことを念頭におくと、納得できるんです。

なぜならマザー・ゴーテルが殺そうとしたのは泥棒である”フリン・ライダー”。

彼女にとっては大切な魔法の力を奪おうとする、文字通り「泥棒」です。

ラプンツェルが泣きながら願ったのは、”ユージーン”の生命。

ゆえに”ユージーン”は生き残り、”フリン・ライダー”は死んだのではないでしょうか。

まとめ

子供向けであるディズニー作品で、こういった謎かけのようなセリフは珍しいですね。

わたしの答えは「フリン・ライダーの死を描いているから」ですが、あなたはどう考えますか。

別のアイデアがある方はぜひ教えてくださいね。

コメント

  1. うにふく より:

    英語の勉強の一環として、ディズニープラスでラプンツェルを何度も見ていて、私もこのセリフが気になりこのブログに着きました。
    なるほど、お洒落な解釈ですね。

    ユージーンが一度死んだことを言っているのか、もしくは、物語の締めくくりのラプンツェルとのやり取りにある、二人がいつまでも幸せに暮らしたという所から、冒頭のセリフは、ユージーンが死ぬまで幸せに暮らすことを示しているのかと考えていました。

    ラプンツェルはディズニーらしい分かりやすいストーリーですが、キャラクターのセリフや動きをよく見ると、想像する余地もたくさん含まれたいい話だと思います。

    • やまだ より:

      うにふくさん、コメントありがとうございます。
      ラプンツェル本当に素敵な作品ですよね~!

      わたしの解釈はお洒落といえるのかどうか……( ̄▽ ̄;)
      学生の頃に英文学を専攻しましたので、その影響ですかね。
      「新しい自分に生まれ変わる」というのはキリスト教の洗礼から来ているかもしれないなあ、なんて考えながら書いてました。

      うにふくさんの解釈もいいですね!
      例のセリフにちょっとひねくれたユージーンらしさがにじみ出るようで面白いです。

      英語の勉強、上手くいきますように願っております♪

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