アメリカ生まれのノート術、バレットジャーナルをご存じですか?
スケジュール手帳に近い役割を果たしつつも自分好みにカスタマイズでき、世界中で人気となっております。
ちょっと探せばオシャレで可愛いページがわんさか出てきて、ノート好きとしては心惹かれずにはいられません。
しかしですね……
インスタ映えするようなページは書くのに時間がかかりすぎる!!!
っていうかそもそもオシャレに描くセンスがない!!!
これが原因で挫折した人も少なからずいるんじゃないでしょうか。
毎日(あるいは毎週)あたらしいページを作らなきゃいけないのに、いちいち時間はかけられませんよね。
そこで今回は、ペン1本でささっとシンプルに作れるバレットジャーナルの作り方をご紹介していきます。
バレットジャーナルの基本的な使い方も簡単に解説してますので、初めてバレットジャーナルに挑戦する方にもおすすめです♪
バレットジャーナルとは?
バレットジャーナルはアメリカで生まれたノート術です。
主な目的はスケジュール(タスク)管理ですが、夢やアイデア、感じたことなど何でも書くことができます。
箇条書き(bullet/バレット)で書いていくことが特徴で、その自由度の高さから人気となっています。
手帳術とバレットジャーナルの違い
スケジュール手帳ではなく、ノートを使う
バレットジャーナルに必要なのは1冊のノートだけ。ここにすべてを書き込んでいきます。
定番のカレンダーアプリや、スケジュール手帳を用意する必要はありません。
普通のノートを使うので、必要なことはいくらでも書き足せます。
自分のペースで心地よく使っていくことができますよ。
自由になんでも書ける
バレットジャーナルの書き方には一定のルールがありますが、それさえ守っていれば書く内容は自由。
スケジュール管理だけではなく、目標やアイデア、読んだ本のリスト、どんなページを作ってもOKです。
そのため、どんな1冊が出来上がるかは1人ひとり全く異なります。
バレットジャーナルを始めるための準備
それではバレットジャーナルを始めるための準備に入りましょう。
バレットジャーナルを始めるのに、用意するものはこれだけ。
- 好きなノート
- ペン1本
≪できればあるといいもの≫
- 蛍光ペン
- 定規
線をたくさん引くので、方眼もしくはドット方眼のノートがおすすめです。
蛍光ペンはなくても構わないのですが、1本あるとなにかと重宝します。
基本のページをつくる
ノートとペンを用意したら、書き込むためのページ作っていきましょう。
バレットジャーナルで基本となるのが、この4つのページです。
- インデックス(目次ページ)
- フューチャーログ(来月以降の予定を書くページ)
- マンスリーログ(その月にあったことを書くページ)
- デイリーログ(日毎の予定やタスクを書くページ)
どこに何が書かれているかインデックスに記録するため、各ページにはページ数を振るようにしてください。
この記事ではわたしがいつも作成している形で解説していきますが、ご自身の好みやライフスタイルに合わせて枠の大きさ等を調整してくださいね。
「ロイヒトトゥルム」のノートを使うと、あらかじめページ数が印刷されているので書く手間が省けます。
ドット方眼タイプで線も引きやすく、バレットジャーナルにはこれ以上ないくらいピッタリのノートです。
①インデックス(目次)
最初の数ページをインデックス(目次)のために空けておきます。
縦に線を1本入れて、左にページ数、右に内容を書くようにします。
②フューチャーログ(6か月~12か月分)
来月以降の予定を書くためのスペースを用意します。
今回は4分割×3ページで計12か月分としましたが、6か月分だけでも構いません。
それぞれ数字を入れて、各月の予定を入れられるようにします。
③マンスリーログ
その月にあった出来事を記録するページを作ります。
日付(+曜日)を並べて、横に書き込みができるスペースを作ります。
④デイリーログ
1ページを4分割=見開きで8つのスペースを作り、これを1週間分とします(右下はフリースペース)。
その月に合わせたページ数で作成して、それぞれの日付を入れておきます。
箇条書き(バレット)の決まりをつくる
それぞれの箇条書きに使う記号をキー(鍵)と呼びます。
これがバラバラだと見返した時にわかりづらいので、どの記号を使うのかあらかじめ決めておきます。
表紙の裏など、すぐに確認できる場所にメモしておきましょう。
最低限下の4種類を決めておけばOKです。迷ったらカッコ内のパターンで試してみてください。
- タスク(・)
- イベント/メモ(〇)
- タスクの完了(×)
- タスクの移動(今月中:>、来月以降<)
バレットジャーナルを使ってみよう
基本のページとキーを用意したら、バレットジャーナルを始める準備はOKです。
それでは実際に使ってみましょう!
バレットジャーナル基本の使い方
まずはじめにやること
思いつく限りの予定やToDoを、キーを使ってどんどん書いていきます。
ToDoやタスクなら「・」、イベントなら「〇」ですね。
今月中のものであれば日程を決めてデイリーログのページに、来月以降のものはフューチャーログに書いていきます。
今月中のものは全てやる日付を決めてしまうのがコツ。厳密な日付を決めるのが難しい場合でも、「その週にやる」欄(右下のフリースペース)に入れておきます。
常に行うこと
新しいページを書くときには必ずページ数を振るようにしてください。
また、どのページに何が書いてあるかインデックスへ書いておきます。
※後から見返す可能性がないページ(走り書きのメモやちょっとした落書き)であれば、無理してインデックスに記録する必要はありません。
1日の初めにやること
デイリーログでその日のタスクや予定をチェックします。
他にタスクや予定が入ったり、思いついたことがあればその都度追記していきます。
1日の終わりにやること
タスクのバレット(・)をキーに従って上書きしていきます。
移動するもの(>)は必ず他の日のデイリーログか、来月以降のフューチャーログへ転記してください。
そのタスクをやる必要がなくなった場合は、横線で消します。
1日の終わりに「・」のバレットが一つもない状態にすることがポイントです。
マンスリーログの使い方
マンスリーログは、簡単に言えばその月のハイライトを記録したもの。
行った場所やあった人、参加したイベントなどを記しておきます。
後から見返した時に「こんなことがあったな」「この時期はこんなことをしていたな」というのがパッとわかるように書いていく、というイメージでしょうか。
月が変わったら
月末が近付いてきたら、新しいマンスリーログとデイリーログの欄を作成します。
その後フューチャーログに目を通し、予定やタスクをデイリーログへ転記していきます。
インデックスとフューチャーログは新しいノートに変わるときだけ作成すればOKです。
自分のオリジナルページを作ろう
基本のページに慣れてきたら、他のページも作ってみましょう。
あなただけのオリジナルページ。書くことは自由です。たとえばこんなこと。
- 読んだ本のリスト
- 家族へのプレゼントのアイデア
- ありがとう日記
- 落書き
たくさんの人がオリジナル素敵なページを公開していますので、探してみると面白いですよ。
わたしも別の記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
まとめ:それぞれのページに書くこと
最後に各ページに書くべきことをまとめておきます。
たくさん解説してきましたが、ここだけ抑えておけば大丈夫です。
- インデックス……見返したいページのタイトルとページ数
- フューチャーログ……来月以降の予定やタスク
- マンスリーログ……その月に起こったことのハイライト
- デイリーログ……その月の日ごとのタスクやメモ
- その他……欲しいページがあれば随時つくる
もっとバレットジャーナルのことを知りたい人のための参考資料
今回ご紹介したのは、バレットジャーナルの基本的な部分だけです。
「もっと詳しく知りたい!」「他にどんな使い方があるの?」という方へ向けて、参考になるものをご紹介します。
わたしのバレットジャーナル(Webサイト)
おそらく、バレットジャーナルのことを日本で1番くわしく書いてあるサイト。
わたしも1番最初はこちらのサイトでバレットジャーナルのことを知りました。
英語で書かれた公式ガイドを和訳して掲載されているなど、とにかく情報量が豊富なのでぜひ1度ご覧になってください!
バレットジャーナル 人生を変えるノート術(本)
バレットジャーナルを考案したご本人、ライダー・キャロル氏による著書です。
手書きの解説が盛りだくさんで、これ1冊を読めばバレットジャーナルについてマスターできること間違いなし。
バレットジャーナルが生まれたきっかけや、バレットジャーナルで人生が好転した人の話など、コラムも充実しています。
翻訳本ということもあり、とっつきづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。その場合は次にご紹介する本がおすすめです。
「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル(本)
同じくバレットジャーナルについて解説されている1冊。
スッキリまとまっていてわかりやすく、非常に読みやすいです。初心者の方には特におすすめ。
Kindle Unlimited(アマゾンの電子書籍読み放題サービス)の対象に入っていますので、初めて登録する方であれば実質無料で読むことができます。
まとめ
この記事では「ペン1本でシンプルに作る」をテーマにバレットジャーナルについて解説しました。
基本のやり方がわかったら、どんどん自分用にカスタマイズしていってくださいね。
ノート好き仲間が1人でも増えたら嬉しいです!
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