【ネタバレあり】カードキャプターさくら クリアカード編 6巻 感想

カードキャプターさくら、ついに新刊が発売されましたね!

海外にいても新刊を買える、Kindleのありがたみよ。

楽しんで読みつつ、気になった点をまとめてみました。

ネタバレ含みますのでご注意くださいませ。

”詩之本秋穂”とは何者なのか

秋穂の一族とは

冒頭で秋穂の身元が明かされました。

曰く、『欧州最古の魔術師たち』の一族の出身であるとのこと。

しかし、欧州の一族の苗字が「詩之本」では、設定に無理がありすぎるのでは……?

もしかしたら「詩之本秋穂」という名前は偽名なのかもしれません。

さくらの苗字である「木之本」と響きが似ているところからしても、どこか作為的なものを感じます。

悲しい過去

さて、魔術師の一族にもかかわらず魔法が使えない秋穂は、一族から冷遇されて育ちました。

幼い秋穂が「さびしい」ぽつりとつぶやくシーンは思わず涙です。

思えば彼女は、友達を作るのに慣れていないような描写が多々ありました。

過去を知るとそれもも納得ですね。

秋穂は何者であるのか

そして最後に明かされたのが、秋穂自身こそ海渡が持ち出した『魔法具』そのものであるということ。

海渡によれば「一族と魔法協会が創り出した」存在です。

それならなぜ秋穂は一族から疎まれていたんでしょうかね。

そして魔法具としての秋穂が持つ力はなんなのか。

さくらと「共鳴しはじめた」という言葉が出てきていることから、他人の魔法へ干渉するタイプのものでしょうか。

海渡の目的とは

禁忌の魔法

依然として謎なのが、海渡の目的です。

ただ、さくら(クリアカード)と秋穂を利用して、「禁忌の魔法」を発動するつもりでいるのは間違いないようです。

これまでの描写からして、「禁忌の魔法」は時間にかかわるものであると思われます。

魔法を使って何がしたいのか?

海渡氏、今のところ何かを企んでる悪役感がハンパないです。

ですが、個人的には「やっぱりいい人だった!」という展開を予想しています。

エリオルも目的が明かされるまではそんな感じでしたし。

禁忌の魔法も、はたから見れば幸せとは言えない秋穂の境遇を救うためなのではないかと。

(秋穂は海渡と一緒にいれさえすれば幸せなのですが、海渡はそれが理解できない。そのあたりの心の動きが少女漫画的もだもだ展開を生んでくれそうな気がします)

命を削る時の魔法

しかし、時の魔法は命を削るもの。

時間を少し戻しただけでもモモからストップがかかるほど、使った人間に負担がかかる魔法です。

禁忌の魔法が時にかかわるものだとしたら、発動したら最後、海渡の命はないと考えてもいいでしょう。

もし秋穂がそれを知ってしまったら……というのも切なさを予感させます。

小狼は何を知っているのか

小狼の目的

クリアカード編開始時からなにかを知っているそぶりを見せていた小狼。

小狼が知っていること、なぜそれを秘密にしているのかは依然明かされていません。

ただ、さくらから「さくらカード」の力をこっそりと取り上げた張本人であることはわかりました。

カードを奪った理由

小狼はカードを奪った理由として、さくらの力をこれ以上増大させないためだと語ります。

前シリーズ終了の時点で、さくらの魔力はクロウ・リードをも上回るものになっていました。

ただえさえ強力な魔力を持つさくらの力がこれ以上増えたらどうなるのか。

予想できるものとしては、

・さくらが自分の力をコントロールできなくなり暴走させてしまう

・さくらが「ヒトではない何か」になってしまう

といったところでしょうか。

いずれにしても李家の言い伝え通り、幸せな未来ではないですね。

さくらの幸せを願う小狼としては、絶対に阻止したいものです。

まとめ

前シリーズはクロウカード編6巻、さくらカード編6巻で構成されておりサクッと読める印象でした。

今回は6巻終了時点でも謎が多く残っており、完結にはまだまだかかりそうです。

それだけ長く読めるのでファンとしてはうれしいですが。

次巻(おそらく相当先になるのでしょう)も楽しみです!

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