『RDGレッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴』が最高のスピンオフだった

わたしの愛する小説シリーズのひとつ、『RDGレッドデータガール』。

本編は完結しているものの、スピンオフがいつのまにやら文庫化していたので購入。

結論から言えば最高でした……

スピンオフ的立ち位置ながら、実質続編

今回は主人公・泉水子以外のキャラクター目線で描いた短・中編で構成されています。

そのなかの中編、表題作である『氷の靴 ガラスの靴』は、なんと6巻の気になる続きの話なんですよコレが。

6巻のラストに悶絶死しそうになった読者はわたしだけではないはず。

あの2人のその後が読めて、それはもう大満足でありました。

もはや熟年夫婦?な泉水子と深行

しかしながら、簡単に甘々ならないのがこの2人。

「何もなかったように振舞った方がいい」と深行にいわれて素直にそうしちゃう泉水子はどうかと思う。

まあなんだかんだしれっと手つないだり共同作業してたりしてましたけど。

落ち着き払っている泉水子と、それに翻弄される真響が最高でした。

揺れる真響の恋心

そしてついに、今回は真響にも恋の予感。

スケート教室に突如あらわれた、エリート従兄に心が揺れてしまう真響。

いつも強気な彼女にはめずらしくペースを乱される様子がかわいくて、ギャップ萌えでした

しかし真響はある意味、作中で一番重い運命を背負っているよなあとしみじみ。

深行視点が新鮮だった

短編3つは深行視点。

本編の要所要所で深行がどんなことを思っていたのかが描かれています。

これ、なかなか情報量多くてファンにはたまらんです。

本編では全然そういうのおくびにも出さなかったからな、コイツ。

そして結構序盤から泉水子のことを意識してるやないかーい!

思わずニヤニヤしてしまいました。

まとめ

RDGファンなら買って損はない一冊です。

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